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「3年あれば天才は育つ!」と説く 天才教育コンサルタント 野村るり子さんアメリカではオリンピック選手の英才教育を学んだ。
平均点を目指すより「長所」を伸ばしなさいアメリカではオリンピック選手の英才教育を学んだ。

ご著書「3年あれば天才は育つ!」で書かれている内容は目から鱗なことばかりです。今の日本では「皆一緒に」という変な平等意識があります。天才とそうでない子どもの違いって何でしょう?

一般的にオールマイティにできる子どもは秀才で終わってしまう。何か劣っている子どもは他の部分でカバーしようとして長所がすごく伸びるもの。天才の子どもの多くはどこか欠けているので、抜きんでている才能を伸ばさなかったら生きていけないからです。ピアニストの辻井さんについても拙著で触れていますが視力がない分、聴力が発達しています。私も簡単な暗記モノができなかったりする分、ロジックで皆がスルーするような言葉を聞き洩らさなかったのです。

例えば、私の場合幼少期習っていたピアノの和音が聴き取れず、どうやって正解にしたかというと先生の肩の位置で「ドミソ」「ドファラ」「シレソ」を見極めるようになりました。音が聴き取れないなら視力で頑張ろうと。それから「ドミソ」に行く前は必ず両肘を上げるとか、「じゃあ行くよ(ドミソ)」「次のは何かな?(ドファラ)」「ちょっと難しいよ(シレソ)」なんて、それぞれにフレーズがつく…という先生独特のクセを見つけて。足りない聴力を観察力で補おうとしたんですね。そういう力を伸ばせるかどうかだと思います。

持っている力の中で何を伸ばせるか?るり子さんは、ずっとそういうふうに考えてこれまで過ごされてきました?

幼少期は大人相手に生きていくために観察する力が必要でした。小学校6年になって体操を始めて、同じ説明を受けてなぜ自分はできないのに、同年代や自分より年下の他の生徒はできるのだろう?と疑問になって…。そこからは才能がある子どもを見つけ出すことが楽しくて、発掘するために観察力を使うようになりました。そして、指導を受けて私自身ができなくても、能力のある子どもに又伝えするとその子どもができることに指導する喜びを感じるようになりました。ですから模範演技を見せずに、実践できるように言葉で指導するのはとても得意です。

るり子さんの生徒さんには、どのような教育方針をお持ちですか?

私は日本にいた時、あまり褒められた覚えがないのですが、アメリカでは強い形容のことばが必ずつくような褒め方で褒められました。例えば「上手だね」ではなくて、「とっても上手だね!」とか「頭いいね」ではなく「あなたって天才ね!」など。でも日本では、ずっと「頭が悪い」と言われ続けて育ったので、褒められてもなかなか素直に「ありがとう」とは言えなかったのです。ある時、クラスメートが「それはおかしい!素直にThank youと言うべきだ。私があなたのことをジャッジしているのに、なぜそれを否定するのだ?」と言われまして(笑)。それがあって、褒められたら『ありがとう』と言うべきで否定することはないと思ったんですね。ですから、今、私のもとへ通う生徒のこともスゴク褒めます!

褒めてもらうことで力も伸びるわけで、自己肯定感を養うことは本当に大切ですね。

私は大学3年生頃に図書館で手にした本で偶然「学習障害」ということばを知りました。しかもIQと障害は何ら関係ないと記されていた。私はIQが低いと思い込んでいましたが幼い頃から暗記ができなかったり、音が聞き分けられなかったりしたのは障害だったのか!そこを取り除いたらすごく天才になれるのではないか?と思いました。ですから今も「この子、ちょっと変なんです」と親御さんが連れてくるお子さんと話してみると、ほぼ全員がキラリと光る才能をもっている。逆にいうと、東大をはじめ優秀な学校に通う子どもは、ならされたコンクリートみたいで何か引っ張り上げるものを探す方が大変なのです。

あのコマネチを金メダリストに育てたベラ・マルタ=カロリー夫妻と。テキサス州エルパソにて

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