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女子サッカーの実力を世界に示した立役者 宮間あやさん「なでしこの司令塔」として、次はロンドンオリンピックへ挑む。
好き嫌いが選別できる意思の強さは三つ子の魂「なでしこの司令塔」として、次はロンドンオリンピックへ挑む。

宮間選手はお二人姉妹でいらして、4~5歳の頃はどんなお子さんでした?

まったく言うことをきかない子でした(笑)。そのくせに要領だけはいい。2つ上の姉がお母さんから叱られているのを見て、自分は何もしいていないとアピールをしてみせたり。幼稚園にあまり行かなかった。今で言う登園拒否で、ちょっとしたことですぐ嫌になって行かなかったので、あまり記憶がない。写真は運動会のが何枚か残っています。運動は好きでしたが、先生に怒られるのが嫌だったのでしょうね。怒られた次の日は行かない。何が何でも行かない、と。
小学校に上がってからも何回か登校拒否をしています。泣いても行かないと拒否。皆と同じことをするのも嫌でしたし、だからといってふざけたり悪いことをしたりはしないのですが、それが退屈で。先生に何かを言われるのもすごく嫌で、学校自体が嫌でした。周りの大人は困っていたと思います。ただ、そういう態度をとっていて勉強ができなかったらダメになってしまうので、勉強はしましたね。本も好きで読みました。

すごく意思が強かったんですね。怒られるようなことをしなさそうですが、言うことを聞かないエピソードって何かありますか?

例えば5時までに家に帰ってきなさいと言われても、帰らなかった。そうすると母は約束を破った罰として夕食なしにしました。家にも入れてもらえませんでしたから。謝ったら許してもらえますが、厳しいかもしれませんが、それが普通のことだと思ってきました。約束を破ったのはその通りなので反抗しないでおとなしくしていました。私の場合0歳から26歳の今まで反抗期。一つも言うことを聞きませんから(笑)、何度も繰り返します。子どもが親と同じ目線で話ができるようになったら、そしていつそれをちゃんと認めてあげるかというのも大切なことだと思います。私は学校以外の社会に触れたのがサッカーのクラブチームでしたので、もうそこへ通うようになった頃から叱られるよりも、尊重してもらっていました。

女子サッカーのけん引役として、今サッカーをやっている子どもたちにどんなアドバイスをしていただけますか?

サッカーを嫌いにならないで続けてほしいというのが一番です。ただ、女子サッカーをやっていると言っても一生食べていけるわけではない。男子の野球やサッカーと比べたら断然差があります。4歳と2歳の姪っ子にはサッカーは勧めないです(笑)。やるとしても学校の体育でのサッカーでいいかな。女子のスポーツはどれもそうかもしれません。日本社会での女子スポーツ選手への待遇、環境は良くないです。アメリカは土壌ができているだけでなく人材が大事にされます。例えば今、私が中学校男子のサッカーチームのコーチをしますと申し出ても「いや、大丈夫です」と断られてしまうでしょう。海外では望めば、ちゃんとポストがある。日本は女子スポーツ選手が育つ土壌づくりからしていかないと何ら変わらないと思います。

日本はそれでなくてもメチャクチャな国だということが今露呈していますからね。では、なでしこジャパンが優勝して、これからの目標とは?

優勝していることへの感謝は家族へ。何が応援の形かはわかりませんが表立って応援してくれていたわけではない。全試合を観に来れるわけでもなかったですし、来れる所には家族で旅行気分で来ていました。私のプレーを見て父はサッカーを熟知していますが、なかなか何も言いません。
今後はまず来年のロンドンオリンピック出場権も取れましたし、また選抜されるように頑張って、勝てるようにしっかり力をつけていきたい。なでしこジャパンとして国際親善試合は例年より多くなると思います。アウェーでのゲームがほとんどになるでしょうから頑張ります。

---ありがとうございました!
うちにもサッカーをしている息子がいます。中学2年生で非常に難しい思春期ですが、宮間選手はその時期から片道3時間半もかけて毎日サッカーの練習に通われていたのですね。しかも移動中が勉強時間だったという恐るべき集中力。体だけでなく心も鍛えられてしっかりしているからこそ、大好きなサッカーを大事に大事に生活の中心として続けてこられたのだな~と思います。もちろん、そうできるのはご家族の支えがあったからこそ。宮間選手のお話しを伺っているうちに、今度は「厳しいお母様」にお会いしてみたくなりました。ロンドンオリンピックでもさらなるご活躍をお祈りしています!

<了>
取材・文/マザール あべみちこ

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