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和楽器の貴公子 尺八演奏家 藤原 道山さんお琴の師匠をしていた祖母の影響を受けて音楽は身近にあった。写真は2歳頃。
上達するために学ぶべきことは自分での気付きお琴の師匠をしていた祖母の影響を受けて音楽は身近にあった。写真は2歳頃。

尺八を演奏するには、何か独特な呼吸法というのがあるのでしょうか?

独特というわけではないのですが、普通の生活ではやらないくらい深く息を吸います。僕は小さな頃に始めたので、大人と一緒に吹くと息が続かず、『どうしたら音を伸ばすことができるか?』を自分なりにずっと考えてきました。というのも、楽器の構え方くらいしか教えてもらわなかったので、どうすれば音が出るようになるか、自分で考えるしか無かった。どういった音を出したいか、息を続けられるか、そういうことを小学生の頃から未だにずっと考えながら続けています。

手探りで見つけるほか答えはないんですね。10歳で尺八と出会われて、尺八一筋28年。続けるために一番大変だったのは何ですか?

辛いと思ったことはあまりないですね。出来ないことややりたいことが山積みでしたから、そんなことを考える余裕すらありませんでした。中学・高校時代は先生の“おっかけ”をずっとしていました。生の舞台を見ることは非常に勉強になります。師匠の舞台を聴いて自分の中にどんどん蓄積していくこと、そして稽古に行くと師匠がおっしゃった一言を感じ取って自分が気付いていくことが大事ですね。また、中学生時代から助演のような形で尺八を演奏してギャラをもらっていたので“演奏家”はその延長にありました。生活の一部として音楽がありましたし、人との縁にも恵まれたことなのですが、祖母が琴をやっていたので小さな頃からいろんな曲を聞いて、それが蓄積されて土台にあったことは大きかったですね。

教えられてではなく自然と耳に入ってきて身についた……やっぱり環境って大きいものなんですね。

確かにそうですね。しかしながら、努力は自分でしないとなりません。

中学、高校は地元の学校でいらしたんですか?大学は藝大でいらっしゃるから相当優秀でしたよね。

中高と地元の学校に行きました。高校時代はブラスバンド部でフルート、指揮者として活動していました。そのおかげで演奏全体を見ることができるようになりましたね。中学1年生の時に藝大の学園祭へ遊びに行って「あ、こんなおもしろい学校があるんだ!」と新鮮な衝撃を受けその時点で、ここで勉強したい!と決めていました。僕の場合は、大学に入っていろいろな音楽を知りたかった。知らないことを知りたいという姿勢はずっとあります。
大学まで音楽の勉強ばかりしていましたが、大学卒業するくらいになって、音楽はすべてのことにつながっていると気付きました。楽器学を勉強していくと数学、物理の力が必要。歴史的なことを知るには歴史や古典も。体の使い方を知るには体育。海外の方とコミュニケーションを取るには、英語も話せた方がいい。これまで勉強してきたことが全部必要だと感じました。

大学時代に尺八専攻者は3名ということでしたが、ライバルはいらしたんですか?

マイペースに我が道を歩いていたのであまり意識をしたことはないのですが、敢えて言うなら自分自身です。すごいことやっている人をうらやましいと思うなら、自分がそうなろうと努力することです。自分で気付いて取り入れていかないと、身に付きませんから。まあ、甘いところは甘いですけれど(笑)。

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