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アーティスト 門秀彦さんウガンダでの記念ショット。言語を超えて絵で心を通わせた。
何かを目指して今があるわけじゃない。ウガンダでの記念ショット。言語を超えて絵で心を通わせた。

感情を爆発させたり、癇癪を起すようなことはなかったのでは?

保育園時代、僕はしゃべるのがあまり得意ではなかった。しゃべれないか?というと、しゃべれるんですけれど。一対一とか、ゆっくりしゃべるとか、自分のテンポではしゃべっていました。でも、わぁわぁいう子ども達の脈略のない会話に合わせられなくて(笑)僕はじっと聴いてしまう。ひとつずつ答えようとしても、もう違う話になっていたり、みんなバラバラのことを言っていたり……で、輪に入れない。楽しそうなのはわかるから、そこに入りたい。仲良くなりたいけれどテンポについてゆけない。

ああ、なんかその気持ちはすごくわかります。大人になってからもそういうの、特にグループ大好きな女子にはありがち(笑)。私もちょっと変わった子でしたから。

僕は仲良くなりたい子がいると、その子の傍で絵を描きました。「あ、門君、何描いているの?」と気にしてもらって、「じゃあこれ」と描いた絵をあげる。そういうことをやっていたのをすごく覚えています。他の子が集まってくると次々に描いてあげた。その場では間に合わなくなって、家に帰ってからも描いて、友達にあげる絵を描きまくる忙しい小学生(笑)。絵を描くのはノートとかじゃなくて、広告チラシの裏とかでしたね。

思春期に親子喧嘩とか、門さん自身の葛藤はありました?

兄貴は気が短かったので、親父と手話で喧嘩していたようですが、僕はドヨンとしていたせいかなかった。もちろん叱られるようなことはありましたが、親への反発はなかった。むしろその当時は学校の先生や周りの大人にぶつけていました。小学校時代、帰り道に友達と3人でスクールゾーンではない道を通って、後からそれが先生に知られて呼び出されて殴られたりして。でも、僕だけ「おまえは親がろう者だから同情されると思っているんだろう」と言われて。その先生に対して『考え方がおかしい』と冷静に思いました。親がろう者でかわいそう…と言われるのも気持ち悪かった。かわいそうと決めつけられるのが嫌で。特別に頑張っていると言われるのも嫌でしたが、言い返したらダメなんだろうと感じていました。大人になった今なら、『そういうことこそ差別だ』と言えますが、その時はモヤモヤして言い返せなかった。

聴こえる聴こえないどちらの立場もわかる門さんは、子どもの頃から感じることは多かったと思います。絵本を作るようになったのは何がきっかけでしたか?

きっかけと呼べるような特別なものはありません。絵本以外にもいろいろやっていますが、僕は何かを目指してやったことがない。唯一、似顔絵とか、その当時流行りのキャラクターとかを描いて友達にあげて仲良くなった。こういうことを仕事にしようという意識もなかった。憧れの絵描きさんがいて目指すなんてのもなかった。

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