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よりよく生きられる環境を考える バース・セラピスト 志村季世恵さん多様性を大事にした「大家族ごっこ」を通じて相手を思いやり相互理解の視点を育む。
複雑な家庭環境だからこそ培われたやさしさ。多様性を大事にした「大家族ごっこ」を通じて相手を思いやり相互理解の視点を育む。

志村さんの今の活動の原点は、子ども時代にヒントがあるように思います。何か習い事をされていましたか?

習い事は結構たくさん。ピアノ、お茶、お花、児童劇団。その関係でバレエ、日舞、ダンスなども。中でも、劇団は小4当時の私にとって非常に楽しいきっかけを与えてくれました。『酔っぱらいを表現してください』というテーマを与えられた時、子どもなので観察しても酔っぱらいの表面上の真似しかできないわけです。でも実は、いろんな酔っぱらいがいて、楽しくて酔っている人。悲しくて酔っている人。体で表現しようとすると違うんですよ。ある時、二人組の酔っぱらいおじさんと遭遇して、一人が吐き出して、もう一人が背中を撫でてあげるのではなく前から撫でてあげて……すごいことになっていて。それでも撫でられているおじさんは「ありがとう。ありがとう」って言っていて……。酔っぱらう背景、その人の心を感じないと表現はできないものだと気づきました。

セラピストとしてのお仕事にもつながっているようなエピソードですね。

そうですね。私が最初にワークショップのようなものを行ったのは自分が入院していた病院の小児科でした。同じように入院していた子どもたちの中に体が動けない子もいました。ある日、学校の先生が遠足の帰りにお見舞いに来て、その子にどんぐりを置いていかれました。でも先生が帰ってから泣いているの。どうしたの?って聞くと「私、外に出たことがないから、どんぐりがどんな場所にあるのか知らない」というんです。それを知ってる私が、どんなものかを伝える手段は、イメージしてもらうことだけ。「みんな聞いて。これからみんなで大きな公園へ行きます」って暗闇の病室で横になってイメージ体験。足の裏にヘアブラシをチクチクあてて「芝生の上を歩いていきま~す」と演出すると「え?芝生ってこんな感じなの?」って。そしてどんぐりを高い所から床にポトンと落とします。「あ、どんぐりが落ちてきた!」と言って。そしてどんぐりをみんなの手に回す。そんなことで大喜びして遊ぶ。そういう体験がきっかけで、その後の活動につながっているのかもしれませんね。

そういうエピソードは泣けますね。志村さんは幼少期どんなお子さんでしたか?

ちょっと変わった子どもだったと思います(笑)。6人きょうだいのうち5人と一緒に暮らしていて、私の母は父の3回目の結婚相手。上4人の兄弟姉妹とは父は同じで母が違ったのです。友達に何人きょうだい?って聞かれて5人…て答えるとまずビックリされましたし、一番上の姉と私は18歳違いましたから、他の兄弟姉妹ともそれぞれ年齢差があったので「えー!うそだ!」と言われ信じてもらえなくって。うそつきな子って言われ友達は少なかったです。家の中もハッピーな状態とは異なり母と一番上の姉は12歳しか違わなかったので、それも原因となり家族内でそれぞれ複雑な思いを抱えていたのを小さな頃から感じていました。『家族みんなが仲良くなれたらいい』…とそればかり思っていました。

志村さんの原型がそこにありますね。多感な時期を感受性の強さで傷ついたりなさったのでは?

その頃観た映画の影響で「クリスチャンになりたい!」と思っていろいろ調べてみたら、宗教戦争を知りました。みんな自分の宗教を大切に思い、信じている。それ故に争う。もしかしたら母親が違うことで、もめているうちの家庭内で起きていることと、よく似ていることが時代を越えて世の中に起きている。それを知って茫然としました。「違いを受け入れる」にはどうすればいいんだろう?と幼心に考えましたね。

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