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新生児医療改善のため活動する小児科医 加部一彦さん助かった小さな命が大人になって医師や看護師になることも。(2005年頃)
寝食忘れ働き続ける父の背中を見て育った3人息子。助かった小さな命が大人になって医師や看護師になることも。(2005年頃)

先生にはもう成人された3人の息子さんがいらっしゃいますが、小児科医として多忙に働き続けてこられる中でご自身の息子さんにはどんなことを大切にされてきましたか?

僕は3人の息子たちに「好きなことをしろ」と言い続けてきました。「好きな事をして食べて行ける」のが一番幸せだ、と。逆にそれがプレッシャーだったということも今になって言われますけれどね(笑)。僕は子どもに医者になってほしいなんて言ったことが無い。3人共高校まで公立校で塾へも行かず女房とは「本当にそれでいいのか?」って何度もケンカもしました。でも、自分の道は自分で見つけて、苦しくとも自分の足で歩く。僕はそれでいいんだと思います。

中高一貫の私立校に通っていらっしゃるのかと思いちょっと意外でしたが、先生ご自身も公立で自由な青春を謳歌されてきたわけですものね。3人の息子さんで医師の道を選択された方はいらっしゃいますか?

僕の父も医者で、意外だったのは孫たちの進路について「医学部なんて行かなくていい。もうそんな時代ではない」と言ったこと。父は子どもが大嫌いだと思っていたのですが、孫のことは猫かわいがり(笑)。僕と同じように「自分の好きなことを見つけなさい」と言っていましたね。本当に興味があって勉強したい意思があるならいいし、父親が医者だからといって同じ仕事を選択することは何もない。うちの息子たちは傍で僕の勤務状態をみて、医者にだけはなるまいと思ったようです(笑)。やっと取れたせっかくの休日に家族でTDLに行くと当時ポケベルが鳴って病院へ戻らざるを得ない…。妻には1週間口をきいてもらえないこともあったし、ウチの子ども達が順番に発熱しているのに自宅に帰れなくて、電話口で「どこかにいい小児科医いないの!」と怒鳴られたこともありました。

小児科医不足で大変な勤務状況はわかりますが、それくらい現実は厳しかったのですね。

1ヵ月約250時間勤務で休みがほとんどない状態。モチロン、労働基準法違反です。違反なのはわかっていますが、その基準を守っていたら救えない命もある。4人のチームでやっていた頃は家に帰れませんでした。今は9人チームですがやはり労働基準法は守れない。365日24時間態勢だと交代勤務にしても各勤務帯に5~6人の医師が必要になります。日中5人で夜は1人というわけにはいかないですから。昼も夜も5~6人態勢でいくなら、人手も15~6人は必要です。でも今の診療規模でそれだけの人数の医師はを雇えない。それでも昔に比べれば倍以上の医師がいるのに、今の若い医師は「労働基準法違反だ」と脅されています(笑)。まぁ、それを嘆いても仕方ないので、時代に沿って働き方を変えていくしかないですね。『Quality of Lifeは大切といわれますが、Quality of My Lifeも大切だ!』なんて若い医師に言われたこともあります。僕はそんなこと、考えたこともなかったですけどね。

医師には企業人のような勤務時間の事例はあてはめられないのかもしれませんね。人の命と関わる仕事は重いです。

労基法を守るならば、交代勤務制にしないと成り立ちません。ただ、交代勤務ですと同じ病棟に勤務していても、全員で顔を合わせることが難しいなど、医師間のコミュニケーションはドライになりがちだし、主治医制も取れず共同主治医、あるいはグループ診療になりますから。50歳になって夜勤をやめてだいぶ楽になりました。肉体的より精神的な解放感が大きいです。24~5年は深夜の電話はコールなしですぐ出て相手に驚かれましたからね。今は電話が鳴っても気づかずにぐっすり眠れるようになりました。新生児医療のフロンティアな時代。80年~90年前半にかけてエビデンスも何もない頃で寝食を忘れて病院に詰めていました。昭和61年に「人工肺サーファクタント製剤」という、早産で生まれる赤ちゃんの呼吸機能を改善する画期的な薬が開発され、これをきっかけに格段に新生児医療が進歩しました。今、当時助かった本当に小さく生まれた子どもたちが大人になって、中には医師や看護師になったりする子もいます。

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