経歴を拝見すると19歳でありながら、たくさん世界のコンクールに出場されていますね?ちなみにアルバイトはしていますの? 演奏活動によってギャランティーを頂く…というのはたまーにありますが、演奏には無関係のアルバイトはしていません。演奏と関係のない時間を過ごすなら、その分を練習時間にあてなさいと両親から言われています。 演奏で届けたいオリジナリティってどんなことでしょう?そして4年後のオリンピックイヤーは、どうしていたいですか? 何も感じられない音を奏でたくない。一つひとつの音に生気を感じられるようになれたら。『音はうそをつかない』と言います。その人と也が出るのでしょうね。4年後は海外の国際コンクールに出場して良い結果を残していたいです。自分の名前を広めて、演奏をひとりでも多くの方に聴いてほしい。それができていたら最高ですね。応援してくれている母からは「凜々子の音色は明るい。幸せそうだね」と言われます。 3.11東北大震災から5年経ちます。今回凜々子ちゃんに被災者応援企画のバザールでミニコンサートを行って頂きます。あの日の記憶…どんなこと覚えていますか? 両親が仕事で不在、家に一人でいました。4階のわが家がものすごく長く揺れて、怖くて猫を抱えて机の下にもぐりました。テレビをつけると見たこともない恐ろしい津波が映ってビックリして不安なまま過ごしました。その後、大手新聞社主催する被災地支援のためのプロの音楽家によるオーケストラに中3時に最年少で参加しました。今年も参加します。演奏が少しでも癒しにつながり、被災者応援のご寄付につながればと願っています。 では最後に、お子さんにヴァイオリンの習い事をさせている親御さんへ、凜々子ちゃんからアドバイスをお願いします。 強制せずに、自由にやらせてみてほしい。そこで本人がどれだけがんばれるか?です。お母さんがワァ~ってなったらおしまいで、それだとうまく育たない。うちの母のようにいい距離感をもって放っておかれるといいのかな。お世話になったヴァイオリンの先生方にビシビシ厳しくされ、レッスンが辛いと思ったことはありますが、今があるのは全部そういう厳しさを乗り切ることができたからだと思っています。心のなかで『ヴァイオリンは続けたい』という思いが常にあります。そういう気持ちが、成長の支えだと感じています。 ---ありがとうございました! <了> 高木 凜々子さん 活動情報
|
|