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パラリンピック競泳選手 一ノ瀬メイさん小学4年生の頃、イギリスで障がい学を学ぶ母と。
選手個人よりスポーツ自体のおもしろさを。小学4年生の頃、イギリスで障がい学を学ぶ母と。

早くから自分が好きなことを掴めてがんばれたのは素晴らしいなぁと思います。辛くて辞めたい…なんてことはありませんでしたか?

小さい頃から水泳があって自分が成立していたので、自分のパーソナリティとして軸である水泳を取り去る、辞めるという気持ちになったことは一度もないんです。今は生活の一部に水泳があるというふうに変わっていますが、小さな頃は腕がなくてからかわれたり、悔しい思いをしても、水泳があるから自信が持てた。そういう自信をくれた、自分の中の大きな水泳という存在を辞めるという考えには一度も至らなかったです。

「社会が障がいを持たせている。だから社会が変われば障がいもなくなる」・・・と高校生の時伝えて、スピーチ大会で優勝しました。それは体験から発せられた思いでしたか?

自分の体験から伝えたい思いは生まれます。スピーチコンテストの伝え方として、個人モデルと社会モデルを比較して、社会モデルとは社会が作っている。社会を作っているのは一人ひとりの人間。そうであればここにいる皆さんも関係ありますよね?というデリバリーの仕方は、私が生まれてから母が障がい学を学びにイギリスのリーズ大学大学院に通った時に、そこで母が学んできた内容です。個人モデル、社会モデル、という言葉をスピーチでは使いました。

お母さまも素晴らしい方で、学問の言葉も引用して紡いだスピーチでしたね。では、2020パラリンピックまでにこうなったらいいなぁと思っていることは?

2020年東京パラリンピック開催が決まっていて、オリンピックと同じようにパラリンピックを扱うようになってきた。パラリンピックの認知度をあげるために、選手一人ひとりにフォーカスをして、この選手がやっているスポーツだから応援してくださいね…というメディアのアプローチが主流です。でも長期的に見たら、パラリンピックの強みになることは、パラリンピックのスポーツ種目一つひとつが知られてスポーツとしてのおもしろさが世間に伝わること。それらスポーツにファンがつけば、長期的にみればレガシーになると思います。

パラリンピックは、オリンピック以上におもしろい種目がたくさんあるようですね。

パラリンピアンはひとり一人乗り越えてきたものもありますし、人生のドラマがあっておもしろいので、そこに目が行くのも当然です。そういう伝え方のほうがドラマチックで簡単ではあると思いますが、その選手もいずれ引退する日が来る。スポーツ自体にファンがつけば新しい選手が出てきたら、その選手にも自然とファンがつく。これから続く選手にとってもいいと思います。まったく同じ体がいない中で、自分の体にだけある強みや特徴をいかして、それぞれ選手が競い合っていくのは、オリンピックにはないおもしろさです。スポーツとしてのおもしろさがこれからどんどん伝わって各スポーツにファンがつけば長期的に応援してもらえる。これから出てくる未来の選手にも何かを残せると思います。

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